御幸備忘録

主にUnityに関してのブログです。

【VSCode】Debugger for Unityが非推奨になっている件と乗り換え先

はじめに

 Visual Studio Codeを使ってUnityのコーディングを行う場合に使われる拡張機能:Debugger for Unityですが、現在はメンテナンスがされなくなったため非推奨になっているようです。Visual Studio CodeからDebugger for Unityをインストールしようとすると、「この拡張機能は、メンテナンスされなくなったため、非推奨です。(原文:This extension is deprecated as it is no longer being maintained.)」と表示されています。ただし、警告が表示されていても、インストールは問題なくできます。

 この記事では原文が英語の場合、翻訳があればその翻訳を引用し、なければDeepL翻訳で翻訳しています。

Debugger for Unityの現在の状況

 Debugger for Unityは2020年11月13日に最後に更新されて以降、2年以上更新されていません。私の環境では問題なく動いているんですが、新しいバージョンのUnityでは動かないこともあるようです。

 非推奨 (deprecated)になっていることに調べていた所、GitHubでこの件について言及されていることに気付きました。
github.com
 どうやら既にサポートが終了しているようです。原因は資金的都合と技術的都合のようです。少なくとも3人以上割り当てる必要があるところを誰も割り当てていないため、これ以上サポートを行う予定がないことが分かります。

このまま使い続けることへのリスク

 既に新しいバージョンのUnityを使っている場合、この拡張機能が動作しないことがあるようです。以下のリンク先では、Debugger for Unity v3.0.1以降で、Unity 2020以降や古いUnityでも動作しないことが報告されています。
github.com
 現在問題なく使える場合でも、Unityの更新やVisual Studio Codeの更新で動かなくなる可能性があります。また、Debugger for UnityはC#拡張機能も必須になるので、この更新でも動かなくなる可能性があります。

Unity Documentationでの扱い

 確認したところ、2021.3以降ではUnity での C# コードのデバッグ(原文:Debug C# code in Unity)のページではVisual Studio Codeの項に「UnityはDebugger for Unityエクステンションを正式にサポートしていないため、Visual Studio Codeのサポートは実験的なものとなっています。(原文:Unity’s support for Visual Studio Code is experimental as Unity does not officially support the Debugger for Unity extension.)」という記載が追加されています。
 特にこの記載自体が問題という訳ではないですが、正式サポートされていたものをUnity公式がサポートを取りやめたという意味では、説明不足な気がします。
docs.unity3d.com

乗り換え先

Visual Studio

 WindowsMacでは最もおすすめされる乗り換え先になります。Windowsの場合はVisual Studio 2022(もしくは2019)、Macの場合Visual Studio for Macになります。昔のVisual Studio for MacWindowsに見劣りする部分が多かったのですが、最近ではかなり解消されています。
 有料プランもありますが、Visual Studio Community エディションは無料で使えるため、無料で使いたい場合にも選択肢になります。無料で使う場合も、Microsoft アカウントの作成は必須になります。(ログインせずに使い始めた場合でも、試用期間を超えるとログインを強制されます。)

JetBrains Rider

 Riderは有料のIDEです。個人利用の場合、月額1,600円か年間16,000円が必要になります。プランの詳細については、以下のリンクを参照ください。
www.jetbrains.com
 Riderに関しては以前使っていたのですが、Visual Studioに比べてお金を払ってまで使う優位性を見つけることができませんでした。

Visual Studio Code

 数は多くないとは思いますが、Linuxで無料で開発を続けるにはVisual Studio Codeを使うしかありません。お金をかけても構わない場合、JetBrains Riderを使うのも選択肢に入りますが…
 また、WindowsMacの場合もVisual Studioよりも動作が軽快なVisual Studio Codeを使い続けたい場合は、そのまま使い続けることが選択肢に上がります。

おわりに

 Debugger for Unityが非推奨になっている件について、日本語で書かれている記事が少なかったので気になって調べました。Unity公式には、もう少しきちんと情報を出して欲しいですね!
 個人的には、もう少しVisual Studio Codeを使い続ける予定ですが、頃合いを見てVisual Studioに移行したいですね!